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コラム

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インフルエンザについて

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インフルエンザの概略

インフルエンザウイルスはRNAウイルスで、A型、B型、C型がありますが、人で流行するものはA型とB型です。毎年冬季に流行し、人口の5~10%が罹患します。

潜伏期間は1~2日で、発症して3日ほど発熱が持続します。
発病して3~5日間はのどにウイルスが存在しますので、感染予防が必要です。(乳幼児では1週間以上存在することがあります)

インフルエンザと風邪の違い

両方ともウイルス感染による上気道感染ですが、インフルエンザは高熱(通常は38度以上)、頭痛、体の痛みが風邪より強くかつ急激に現れます。
注意)ご高齢の型では発熱がないか、軽度の場合もあります。成人・小児でも微熱や発熱のない症例があると報告されています。

インフルエンザウイルスと風邪(かぜ)の違い(あくまでも目安です)

インフルエンザ 風邪(かぜ)
発生期 冬季 通年
原因ウイルス インフルエンザウイルス(A型、B型) ライノウイルスなど様々
発症の様式 急激な発症 ゆっくりとした発症
発熱 通常38度以上 *微熱のこともあります 通常37度台
全身症状(だるさ等) 強い 弱い
関節、筋肉、頭の痛み 強い 弱い
鼻、咳、のどの症状 発熱の割には軽め 鼻汁、咳、のどの症状が主症状。

 

インフルエンザの経過

1~3日の潜伏期間を経て高熱、倦怠感、体の痛み、頭痛などが急激に発症し3日ほど継続します。
その後、軽快しますが咳や鼻症状が1週間ほど継続することがあります。

インフルエンザ感染後の経過

診断

外来ではインフルエンザ抗原検出迅速検査が行われます。
インフルエンザA、B型それぞれの核タンパクをイムノクロマトグラフィー法により検出します。
感度は約80%以上で有効ですが、以下の場合感度が低下し、ウイルスが存在しても陰性になる(偽陰性と呼びます)ことがあり注意が必要です。

 ・発症6~12時間以内の初期(ウイルス量が少ないため)
発症5日後(ウイルス量が減少するため)
ワクチンを接種している方
・鼻汁が少ない場合等、採取上の問題

治療法

インフルエンザは風邪と同様、ウイルスによる感冒の一種ですので、休養と解熱鎮痛剤などの対症療法での対応が可能ですが、雑多な風邪と違い、抗ウイルス剤があります。

・抗インフルエンザ薬
発症2日以内の投与が有効です。
服用することにより症状の緩和や、1~2日の発熱期間短縮が得られます。またウイルス量の低下により 他の方への感染抑制効果も期待できます。
高齢者や妊婦などリスクのある方には重症化回避のため投与が有効です。

・対症療法 解熱鎮痛剤
発熱はウイルスに対する正常反応ですので無暗に下げることは無意味です。
しかし、高熱や、頭痛、体の痛みはストレスとなりますので、つらい時に適時使用されます。

・対症療法 その他の薬
咳、鼻漏などの症状が強ければ咳止め、去痰剤、抗ヒスタミン剤などが処方されます。

・抗生物質
原則処方されませんが、高齢な方の場合は肺炎が合併することがありますので状況により検討されることがあります。

・漢方
発熱緩和や、ウイルス増殖を抑制する効果があるもの(麻黄湯など)があります。

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検査時間は診察時に相談して、できるだけご要望のお時間で行います。冬季は緊急を除き予約のない方への超音波検査はできません。当日ご希望の方は事前にお電話でお問い合わせください。

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