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コラム

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ピロリ菌と胃がん

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ヘリコバクタ・ピロリ菌(以下ピロリ菌)は胃の中に繁殖する酸に強い菌で、胃の病気、特に胃がんの主な原因と言われています。 1600名以上の方を10年間観察したところ、ピロリ菌に感染していない方からは胃がんが全く発生しなかったのに対して、ピロリ菌感染者の5%に胃がんの発生があったとの報告があります。
塩分の多い食事なども胃がんの発生に関与しますが、ほとんどの胃がんはピロリ菌が原因とされています。ピロリ菌を治療することにより、胃がんのリスクを減らすことができます。胃がんは「予防可能ながん」と理解できます。

ピロリ菌は免疫の弱い4~5歳ころまでに感染し、成人への感染はほとんどありません。感染経路は口からの感染ですが、通常の日常生活では感染せず、母子間のような長期にわたる食物の口移しなどの濃厚な接触により感染します。
離乳食が販売される以前は、乳児期の口移しが多くありましたが、離乳食が普及した後はピロリ菌感染が減少したとも言われています。

ピロリ菌感染により慢性胃炎が生じ、胃粘膜が萎縮することにより胃癌は発生します。

ピロリ菌感染後の推移

ピロリ菌感染の有無は胃がん発生リスクに関しては血液検査だけで評価できます。具体的にはピロリ菌抗体によりピロリ菌の存在を、ペプシノゲン値により胃粘膜の萎縮を評価します。

ピロリ菌感染後の推移

胃がんリスク健診

胃がんのリスク健診

ピロリ菌の検査に関しては診療案内の胃の疾患・ピロリ菌感染胃炎の箇所で述べております。
実はこの検査だけでピロリ菌の治療が可能なのですが、リスクがB以上の場合は胃内視鏡が必要です。その理由としてすでに胃内に癌がある可能性があるからです。

胃内視鏡に関しては上部内視鏡(胃カメラ)を参照ください。

ピロリ菌に対する治療は、2種類の抗生剤を含むお薬を1週間飲むだけです。これにより90%以上の方でピロリ菌が消失します。消失しない場合は別の種類の抗生剤を含むお薬を更に1週間内服します。それにより90%以上の方でピロリ菌が消失します。ピロリ菌の除菌により胃がんのリスクを減らせるとしたら、それに勝る楽な治療はありません。

ピロリ菌に対する治療の広がりにより日本人のピロリ菌保有率は劇的に低下しています。しかし、まだ検査をうけていない50歳以上の高齢の方の場合は高率にピロリ菌を保有しておりますので、是非とも検診を受け、「予防可能ながん」である胃がんを予防しましょう。
また、若年の方でもピロリ菌に感染している場合がありますので、ご心配な方はご相談ください。

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