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コラム

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花粉症について
(2018年1月更新)

column

1月更新の東京都花粉情報によると例年よりやや早めの2月中旬より飛散が始まり、花粉量は多くなるようです(福祉保健局2018/1/18発表資料より)
幸い花粉症とは縁がなかった私ですが、数年前、スギ林が近く空が黄色に見える職場にいる時に花粉症に仲間入りしました。春になると風景の一部であった杉の木が恨めしく見えてきます。花粉症のつらさは、本人でなければ分かりませんね。今季はインフルエンザが蔓延していますが、恨めしい花粉飛散も近づいていいるため、コラムを改めて作成しました。

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)とは

全人口の約25%がスギ花粉症をもっております。
スギ花粉症は関東では2月から5月ころに発生します。

関東地方の花粉飛散時期

原因となる花粉

原因となる花粉は、スギ、ヒノキだけでなく、イネやブタクサなど50種類に及ぶとされています。

スギ:
最も多く分布する針葉樹で、人口の10~15%にスギ花粉症があると推定されます(私を含めて)。

ヒノキ:
日本特産の針葉樹です。通常スギより約1か月遅れて飛散します。スギとヒノキは共通の抗原性があるため、スギとヒノキの両方で症状がでる方がいます。

ハンノキ:
湿地やあぜ道に多く、東京郊外でも見られます。飛散時期はスギ花粉症の時期と重なります。

イネ科
お米の稲もありますが、カモガヤ、スズメノテッポウ、ホソムギなど多種類あります。5月ころから飛散するので、スギ花粉症の時期をすぎても症状がある方は考慮する必要があります。

ブタクサ:
アメリカ原産で、アメリカの花粉症の原因になります。秋の花粉症を起こします。土手や荒地などに生息します。飛散距離が短いため、外出すると症状が出たりします。

症状

ご存じの通り以下の3つを主症状とします。

1)くしゃみ発作

2)サラサラした鼻水

3)鼻づまり

1)くしゃみ発作と2)サラサラした鼻水はヒスタミンという物質が関与し、
3)鼻づまりにはロイコトリエンという物質が関与しています。

検査

患者様の生活環境・開花時期と、症状の発生時期の関連が重要です。
アレルギーが原因かは以下の検査で評価されます。

a)鼻汁好酸球検査

b)血液中好酸球検査

c)血液中総IgE検査

更に、アレルギーの原因がスギ(ヒノキの場合もあります)かどうかは以下の検査で評価されます。

a)皮膚テスト

b)血液の中の花粉に対する抗体検査

c)粘膜誘発テスト

◎当院では、血液検査で簡単に検査できるb)の抗体検査を行っております。

重症度の分類(ガイドラインにありますので一応掲載します)

困って病院を受診される方のほとんどは++++か+++が並び、重症か最重症の方になりますので、実際には役に立つかどうかは?です(私見)。

鼻アレルギーガイドラインで以下のように重症度が分類されます。

重症度の分類

重症度判定表

<重症度判定の例>
くしゃみが1日10回あり(++)、口呼吸がない程度の鼻づまり(+)がある場合の重症度は中等症。
くしゃみが1日8回(++)で、鼻が1日中完全につまっている(++++)場合の重症度は最重症。

花粉症の治療

花粉症に対する治療には以下のものがあります。

1)薬物療法
薬の内服、点鼻、点眼

2)アレルゲン免疫療法
微量のスギの成分を摂取し免疫反応を弱くする治療法

3)手術
主として鼻づまりの改善を目的とした治療

◎当院では1)薬物療法と2)アレルゲン免疫療法を行っております。

<花粉飛散前の初期治療>
花粉症の症状が強い方は、飛散開始の1週間前からお薬を内服すると症状が軽くなる可能性があります。
関東のスギ飛散開始予測日は2月10日~14日(福祉保健局1月18日報道)とされておりますので、2月に入れば内服を開始するとよいと思われます。個人差がありますので、ムズムズする方は1月下旬から開始してもよいと思われます(私は本日1月25日から始めてます)。

薬物療法

当院ではガイドラインに準じて、重症度別に以下の処方を行っております。

重症度別処方表

抗ヒスタミン薬
アレジオン、アレグラ、アレロック、ザイザル、ビラノアなど。
抗ロイコトリエン薬
オノン、キプレス、シングレアなど
遊離抑制薬
リザベン、インタールなど
ステロイド点鼻薬
ナゾネックス、アラミスト、フルナーゼなど
点鼻用血管収縮薬
アラミスト、フリビナ、トラマゾリンなど

スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法

当院ではスギの抗原を含んだ液体(商品名シダトレン)を1日1回舌の下に投与する「舌下免疫療法」を行っております。
この治療はスギ花粉症と診断された12歳以上の患者様に施行でき、1日1回の服用を長期間(可能であれば3年以上)継続するだけです。
長期間正しく服用が行われると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善や、アレルギー治療薬の減量が得られます。

舌下免疫療法は従来の抗アレルギー剤では得られない長期間の症状軽減が得られる効果の高い治療法ですが、開始早期にアレルギー症状がでる可能性や、治療中に口内炎などがでることがありますので、1か月に1回の通院が推奨されます。

(*スギ花粉の飛散時期には治療を開始できませんが事前のご相談は受付ます。)

ご興味がある方は以下のサイトも参照ください。
http://www.torii-alg.jp/slit/

結び

花粉症は煩わしいものです。私の場合は、体調が良いのか悪いのか、やる気があるのかないのか分からなくなります。私はザイザルを朝内服していましたが、午後に妙に眠くなり弁当を食べたあとの眠気かと思っていました。ある日ふと薬の眠気と気付き夕食後に変更したらなくなりました。症状や薬との相性は人それぞれで花粉症の人でなければ分からないことがたくさんあります。花粉症の同士はお気軽にご相談ください。

2017年1月
西大井内科院長 石橋一慶

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